道産材へのこだわり
木の城たいせつとして、住宅へ使用する木材は北海道育ちの木材(道産材)にこだわるのには理由があります。
全国の地域の木材はそれぞれ異なった性格があります。それは例えると、方言や方便があるように、またその地域に特化した生活様式や食べ方があるように、その地域の環境や風土にあった形のものが存在しております。木材も同じです。
北海道は雪が多く日本の中でも、唯一北方圏に属しております。そこで育つ木材はその寒さや雪に耐えて成長して生き抜いていくように進化して現在の北海道の木材になりました。年輪がその違いを物語っております。その寒い厳しい北海道という地域で育った木材は年輪の密度が高いです。
一方、沖縄や九州地方で育った木材の年輪の密度はその真逆で密度が低いです。
つまり、北海道という地域においては沖縄や九州地方の比較的温暖な地域で育った木材を使用するとその北海道の寒さに耐え辛く、木材の耐久性が北海道の木材に比べて出ません。
また、地域の乾燥度も違う為、想定外の木材の変化が出て住宅内の建具に支障を及ぼすこともあり得ます。これは、神社仏閣がその建築物の耐久性を考慮した結果、地域の木材を使用する事にこだわった理由と同じことです。
1世界で唯一の技術
この乾燥技術は、北海道立総合研究機構林産試験場で開発された技術で特許製品です。
その技術を採用して製品(3.5寸角)を作ることのできる認定工場は現在ほかに2社で、4.0寸角・平角は栗山の工場のみ。
現在4.0寸角・平角の生産技術、生産ノウハウを持っていいるのが、弊社だけですので、販売も弊社からのみとなっております。
2木材乾燥技術の最高峰
通常の国産材、若しくは、外国産材の木材に含まれている水分量(通称:含水率)が18%から20%程度、若しくはそれ以上という現在の木材乾燥技術に対して、この木材の乾燥は、北海道育ちの無垢の木材を8%〜11%まで乾燥させているので、木材の変形度合いが、“集成材”より低く安定しております。
3通常含水率18%に対して、わずか8%〜11%の低含水率
元々、日本の木材の乾燥方法として自然乾燥という形で、木材を乾燥させていました。そして、住宅の性能が大きく変わったオイルショックの時代に、断熱した住宅が一般流通し始めて、その住宅の室内の湿度に合わせた木材の含水率が18%から20%程度、と言われている為、目標としてその含水率でした。
しかし、現在の住宅は、高気密、高断熱住宅に変わり、住宅の室内は以前に増して大幅に湿度が下がりました。その湿度に合わせた適切な木材の含水率が8%〜11%ということなのです。
ですので、まだまだ普及率は1%に満たないです。現在の高気密高断熱住宅にその含水率の高い18%から20%程度のものを使用すると、木材の変形により、住宅内の建具の立てつけが悪くなったり、その構造の木材の変化により、その他の場所も変形や亀裂などが入る恐れがあります。
4生産は年間限定16,000本
全ての生産している木材が、北海道育ちの無垢の木材に限定していることが一つの要因です。
更に、一本の木材を乾燥するのに、通常の含水率18%から20%のものに比べて、乾燥、整形や仕上げにおおよそ5倍の時間や手間がかかります。
加えて、乾燥する北海道育ちの無垢の木材の一本一本の産地や、乾燥手順に日程や工程ごとの仕上がりを管理して、いつでも、その一本一本の木材の出生からの生い立ちを出荷するまですべて管理して、購入したお客様にQRコードで確認できるようにしているからです。
5出荷している全ての木材の生い立ちがわかります
産地証明のついた木材として、「木材トレーサビリティシステム」を導入しています。
乾燥させる木材の一本一本の産地を記録に残すことから始まり、一時乾燥、養生、そして2時乾燥、含水検査などのすべての工程においての記録をデータとして残し、そのすべてを確認できるように、木材一本一本にQRコードの入ったシールを張っているので、購入されたお客様は、その木材の生い立ちをQRコードを読み込むことにより確認することができます。
現在ここまで木材を管理して、その記録情報を開示している木材は他ではありません。
北海道産の木材として安心してご使用いただけます。